2010/06/ 4 (金)

03.教育へのICT利活用

2010/06/ 4 (金)

働く意識の年代ギャップ

先日、ある企業で行う研修の打ち合わせの席での話です。
先方の教育担当の方は「働く人たちにイキイキ・ワクワク働いてほしい。」という純粋な姿勢で仕事に臨み、その時の話がとても示唆に富んでいたので紹介したいと思います。


話の軸は、

年代によって、働く理由が違う

ということでした。
50歳の方々は、先輩の背中を追っかけながら自分で考え、なんとかくらいついて行って能力を上げてきた。

優しく教えてもらった経験などない。

一方で、20歳の方々は、丁寧に教えてもらった経験が多く自分で突破口を開こうとすることが少ない。

安定志向が強く、仲間や私生活を大切にする。

そして、とくに30歳の方々は、組織が成長した経験がないし
失敗してもよいとチャレンジさせてもらった仕事が少ないのは課題が大きい。

どの年代が良くでどの年代が悪いということではなく、年代によって、働く理由がまったく違っているということです。
これは一企業に限った問題ではなく、社会全体の問題として捉えていかなければなりません。

担当者の方が最後に言った一言が今も強く耳に残っています。

「みんな仲間と一緒に乗り越えて喜び合いたいと思うんだけどな。
人に喜ばれたいというのは、みんながもってるDNAのはずなんです。
だから人類は今まで生きてこられたんでしょ。」

私自身はこのような問題に対して、徹底的に人と人が"対話をしていく"しかないと考えています。

しかしながら、社員が数千人以上もいる組織で、どのようにして"対話の場"を作り出していくのか?

研修も、ITも結局は道具にすぎません。
悩ましい問題ですが、こういった問題を解決するツールとしての活用方法を発明していきたいものです。