2009/01/ 9 (金)

2009/01/ 9 (金)

日本の教育の現状

雨 気温7度 湿度85% AM7:00 M7986
おはようございます。今日はすっかり雨ですね。東京では雪になるかも
とのことです。最近急に寒くなりましたが、これがフツーの気温なんですよね。


昨日、とある大学の授業の視察に行きました。その後のミーティングの場で、
先生が、驚愕の資料を教えてくださいました。
それは、OECDが昨年出した、
Education at a Glance2008 KeyResults
というレポートです。その35Pageにある資料に驚きました。

縦軸に、大学の授業料、横軸に、支援(奨学金など)度合いで国別の違いを
比較した表です。こちらをご覧ください。

oecd.JPG

Group1は、国の支援も多く、学費も安い
Group2は、国の支援は多いが、学費は高い
Group3は、国の支援が少ないし、学費も高い
Group4は、国の支援が少ないが、学費が安い。

学力No1になって有名になったノルウェイやスウェーデンは、もちろんGroup1
ですが、100%の支援率。要は学生は無料で大学に通えるということです。
しかも、生活費も保証されるということ。

アメリカも学費が高いんですが、支援も80%あり、Group2に属しています。
イタリア、オーストリア、フランスなどは、支援は少ないものの、学費が著しく安い
Group4に属しています。

一方、Group3にいるのは日本だけ。支援の低さだけでなく学費の高さも突出しています。


このデータはいったい何を示唆しているんでしょうか。

要は、この日本では、お金持ちしか、いい教育を受けることができないように
なっている。ということです。
このままでは、格差社会は、ますます広がるばかりとなり、
若者に活力がなくなり、犯罪が増え、自殺者が増え、監視社会、恐怖政治となっていく。ということです。

この傾向はすでに身近に起きています。
いわゆる優秀校にいく子供たちの、大半の親は、生活に余裕のある富裕層といわれています。また、有名企業、有名官公庁に、就職する人の多くは、親が富裕層である傾向が出始めているようです。(これはデータに基づいていません。聞いた話と直感です)

ということは、ますます、この国の政治は、”大企業寄り”の政策を採るようになります。
そして、
生まれた家の差=子供のころの親の貧富の差=学力の差=できる仕事の差=将来の生活の差
はどんどん加速していくということになります。


これが、今の日本の現状です。


いつからこうなってしまったんでしょうか。
自分さえよければなんて、ちっとも日本人は思っていなかったはずなのに。。
(企業ではOJTが崩壊しているというし、道で肩が当たっても知らん顔する人が多いと聞くし。。)

さあどうしましょう。このままほっとくわけにはいきませんよね。
それは、これを読んでまずいなーと思った人、一人ひとりが考えて、
行動していくことなんだと思います。

さああげますね。
今日も元気に「いってらっしゃーい」