2008/07/ 8 (火)
2008/07/ 8 (火)
「まるなげ」という育成法
雨 気温25度 湿度89% AM8:30 M7883
おはようございます。今日はすっかり雨ですね。梅雨が明けたかのよう
でしたが、まだ続きそうですね。
さて今日は来週行なう研修の講師への教育、夕方にはユーザー会が
あり、成功事例が発表されます。
昨日とある企業の人事の方をおよびして、学生の前で、ご自分の話を
していただきました。
・新人のとき、遠方の島に飛ばされてもなんとか生き延びた話
・新しく赴任した支店でいきなり上司が転勤になった話
・M&Aした出向先の会社で、異文化と戦いながらも業績を出した話
20年間仕事に真剣に取り組んできた話を克明に話してもらえました。
印象的なのは、
仕事は全部「まるなげ」だった話。
「丸投げ」というのは、任せるほうも勇気がいること。
そして自分にとっては、やり方からすべて考えなければならず、
楽ではないが、やりがいがあるという話です。
そういえば私もそうでした。
初めてまともにやった仕事は、工場の”生産管理システム”の
プロジェクト。
初日に課長に着いていっただけで、顧客の工場に出向き、
コンセプトを聞いた帰りの電車の中で、
「あとはよろしく」
って言われたことを思い出します。
「えっ!?おいおい。俺、生産管理のこと何にもしらないぜ。
しかも、システム構築のプロジェクトもやったことないだけでなく、
プロジェクトリーダーすら、やったことないんですけど。。。」
勉強したのは、3時間半の通勤電車の中。
毎日毎日死に物狂いで仕事をして、3年間かけて、”工場”を動かしました。
この若いとき(25歳くらい)の経験が、今でも、いろんな仕事の仕方の糧に
なっています。
・システムは教科書どおりに旨くいかないこと。
・人は言ったとおり動いてくれないこと。
・ラインの職長に殴られそうになっても、最後は熱意で通じること
・営業は強いんだなと感じたが、言いなりになると在庫は増えること
になること。(最終的には顧客のためにならないこと)
・社内を動かすには、3段上の本部長への根回しから始めること。
などなど、”人を動かす”ということと、”熱意”と”信念”が大切である
ということを傷だらけの体験で、学びました。
あれ?。。こうやって書いてて気づいたんですが、
コンピュータシステムの学びは書こうと思わないんですね。わたし。
もちろん、この仕事の中で、
・オープンシステムのアーキテクチャ技術
・データベースの技術
・プログラミングシンタックスの技術
・業務システムの設計技術
・外注管理の技術
・調達技術
がついてますが、こんなのは勉強すれば誰でも出来て当たり前なんで、
あえて”学びとしての記憶”としては、出てこないんでしょうね。
「まるなげ」っていい言葉です。人を育てるには、細かい教育よりも
きつい環境で、仕事を成し遂げさせることが一番と思います。
今の若者がどこまでこのような仕事についてこれるかはわかりませんが
今の40代、50代の人の仕事ぶりは、これがフツウだったので、特別
大変だと思ったことがない人が多いでしょう。
豊かな、ワークライフバランスを実現するためには、やっぱり”実力かな”と
感じる次第です。
どうでしょう。。
皆さんは、どんな仕事を乗り越えてきましたか。。乗り越え中ですか。。
最後にもうひとつ共感した言葉を書きます。
「必死で取り組んでいる結果でキャリアができる」
さあ上げますね。
今日も元気に「いってらっしゃーい」