2008/03/ 3 (月)
2008/03/ 3 (月)
”和”は”差”の反対語じゃない。
晴れ 気温9度 湿度57% AM7:40 M7884
おはようございます。今日はいい天気なんですが、富士山はかすんでみえません。
これからの季節は、こういった見えない日が多くなってきます。春が来ている証拠です。
さて今日の予定は、ビジネスの転換、組織の転換をビジョンとともに考えながら、
個別のビジネスの行動をチェックする日としましょう。
一昨日の土曜の日○新聞には愕然としましたね。
1面トップの特集欄に、金融系の話が乗っていましたが、
「差をもって尊しとすべし」を「和をもって尊しとすべし」の反対語
として使っていたことと、「和をもって・・・」を”横並び意識”と同義語
で使っていたからです。
1面を書いてる記者ですよ。。。がっかりです。
マスコミのレベルが最近落ちているとずーっと感じていましたが、
まさか、このレベルまで落ちるとは腹が立ちますね。ぜひその記者に
・あなたの”和をもって尊しとすべし”ってどういう意味ですか?
・いままで築き上げた日本人のアイデンティティをどう考えていますか?
・もっと勉強して下さい。
と聞きたくなりますね。
なんか、DNAをバカにされた感じになりましたよ。。。
私は別に右でも左でもない中道の人間ですし、外国に学ぶべきものが多い
とも思いますし、始めてNetworkerモデルで仕事をやったのは、アメリカ在住
のインドネシア人の高校出たばかりの若者でしたし、イングランドのサッカー
はよく見るし、ベトナム人に友達多いし、最近のダラっとした日本はどうなの?
と思っているし。。
でも。。
「和」
というものには、もっと深いものを感じている”ニッポンジン”なんです。
昔、親父は怖かったです。家では絶対権限でした。そして尊敬されていました。
昔、先輩は後輩の面倒を必死に見ました。部下も真剣に仕事に打ち込みました。
昔、師匠は弟子を取りました。弟子は覚悟を決めてどんなことにも耐え抜き技を
覚え、師匠は、孫弟子ができることが一番うれしいことでした。
昔、身分制度がハッキリしていました。でも町人は粋な文化を作り出しました。
昔、悪いことをすると、”お天道様が見てる”といって慎みました。
そうです。”和”は別に横並びでないんです。全然、”差”があったんです。
それぞれの”役割”に責任と誇りをもって、自分のことだけでなく、周りの
ことを考え、小さなコミュニティの中に価値を提供しながら、イキイキ
生き抜いてきたんです。
とある中国人の友人の社長が言いました。。
「今の日本人は何も怖くない。バラバラだから。でもひとつだけ怖いことがある。
今の日本人がチームワークを思い出したとき。」
だそうです。
そうなんです。”和をもって”、チームワークや地域を復活させることは、横並びや仲良し
クラブやるって意味ではないんです。ある意味その逆で、1人1人が自律し、プロジェクト
に所属し、”役割”を持ち、プロフェッショナルにその責務を全うするという、
”自由競争主義”の世界なんです。ちょっと理不尽なことがあっても、そこは”役割”
と”身分”というもの認識し、家長の意思を実現するため、覚悟をもって職責を全う
する、イキイキ働く、真剣な人間関係のチームの一員なんです。
今思ったんですが、イキイキって”生き生き”より、”粋粋”のほうがカッコイイですね(笑)
記者さん。もっと真剣に、「和」を語ってください。すくなくとも、新聞は、責任をもって
”知性”を出して欲しいと思います。
さあ上げますね。
今日も元気に「いってらっしゃーい」