2008/02/27 (水)
2008/02/27 (水)
K部長の一言
晴れ 気温10度 湿度37% AM7:30 M7885
おはようございます。今日はすばらしい富士山が見えていますよ。ご覧下さい。
また雪ふったんですね。筋上の線がなくなりました。でも気温がこの時間で10度。
暖かいですね。春はもうそこまで来ている感じです。
さて今日は午前は来期のビジネスでのシステムと業務の開発の企画を立て、
午後は、とある企業の人事と現場の部長さんとOJTの仕組みの再構築について
話し合います。
私は33歳の3月31日まで、とある大手システム会社に10年近く所属
しておりました。そのときのK部長(現在は取締役)が退職されるということで、
送別会の案内が先ほど、当時大変お世話になった大先輩(スマートなイタリア系)
から届きました。
そのK部長の一言が私のビジネスマン人生の”働き感”を決定付けたことを
知る人は多いですが、ここで紹介したいと思います。
数ヶ月間の新人教育が終了し本社に新人が集められ配属先のK部長が
迎えに来ます。
(私は中途でしたが経験がなかったため、新人扱い0からのスタートでした)
なんか売られて行く子犬のような気分で待つこと数分、K部長が迎えに
きました。
明るく挨拶した私に、特に表情の変化もなく、
「あっこっちね」
と配属先の事務所に歩きながら行くのですが、まったく会話なし。
ずっとブスっとした表情のK部長。
「げっなんだこりゃ」
と思ったのが出会いです。
でもこんなのは、序章にすぎず、配属された私は、誰もいない誰にも相手に
されない事務所で一人、特に仕事も与えられず放置されるのです。
(一応、50人以上の製造系のシステム開発している大部隊に配属され
たんですけど、常駐したり、お客さんのところを飛び回っているので会社に
いる人はほとんどいないんですね)
当時は汎用機(大きなホストコンピュータ)の仕事をする予定でしたので、
その事務所に置いてある超大なマニュアルを
「全部自分のスキルにしてやる」
っと勝手に思い、毎日遅くまで、マニュアルを読んだり、それに沿って
プログラムを開発してみたり、と(自分としては)一生懸命取り組んで
いました。
配属から1ヶ月くらいたったある日の夜。誰もいない事務所で私は
いつものように、汎用機のマニュアルと格闘していました。
そこに
コツ。コツ。コツ
と足音。
顔は上げませんでしたが、雰囲気で、K部長が近づいてきていることが分かりました。
「やったー。声かけられる。褒められるぞー」
っと心で思いながらワクワクしながら待つ私。
K部長は私を見て一言。
『お前、こんな遅くまで何やってんだ。無駄だから今すぐ帰れ!』
南町田にあった寮まで、どのように帰ったかも覚えていないくらい、ショック
を受けた私。
褒められると思ったのにその真逆だったんですから。。
K部長の言葉の意味を、寝ず(寝れず)に考えました。
そこで出た答えは、
「あーこの会社。めちゃくちゃ仕事の生産性を上げて、
大きな成果を上げないと認められないわ。。」
でした。
このK部長の一言は、私の”働き感”を決定付けたといっても過言では
ありません。
まず、成果を考え、そこに到達するために、ベストな動きは何か
と考える。その動きに壁が大きければ大きいほど、クリティカルパス
になるわけで、突っ込んで壁を突き破るといった”働き感”です。
ちなみにその半年後、こんなノンキな時期はなくなり、たった1人で、
とある工場の生産管理システムを0から立ち上げるPMという仕事
をすることになり、毎晩遅くまでシステム開発のプロジェクト運営
に数年間も奔走することになるんですが。。
ちなみにそのK部長は、実績が出始めた生意気な私を一目
おいてくれるようになりました。私のやったことを大きな大会に
推薦してくれるなど、積極的に登用してくれたのです。
私を使った課長連中はやりにくかったと思いますよ。
常に業績は一個飛ばしで上を見ていましたから。
しかも会社の決めた勤務時間分、時間としては働かないんですから。。
(生産性を上げろといったのは、K部長本人でしたからね。。笑)
よく、10年近く首にならなかったと思いますが、それはいつもK部長が、
「ながやは、ほっとくといい仕事するから、自由にやらせろ」
と指示していたのを、後から聞きました。
とにかく懐が深い人たちに囲まれて、私はビジネスマンとして、
スクスクと育ったのです。
ちなみに、部下を成長させるためには、
ほって、見守ること
が重要という考えも、この一言の意味をずーっと考え続けきた
結果だと思っています。
どうでしょうか。ちょっと恥ずかしい私を紹介しました。
来月行なわれる送別会では、この話をK部長にしましょうかね。
おそらく、「覚えてねーよ。そんなこと」といって笑い飛ばすでしょう。。
「ありがとうございました。」
とだけは、伝えたいと思います。
さあ上げますね。
今日も元気に「いってらっしゃーい」



