2007/11/ 9 (金)

2007/11/ 9 (金)

究極の質問

晴れ 気温19度 湿度40% AM8:10 M7782
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おはようございます。今日はうっすら雲がかかっていますが
バッチリ富士山が顔を出しましたよ。

今日は午前はI-Villageで開発ミーティング、午後はお客様が2社
きて、キャリア系の研修のポイントについてディスカッションします。
夕方はとある企業のリーダー研修のオブザーバーをしてきます。

昨日夜、とあるベンチャー企業の若い経営者と面談をしました。
その会社は、企業内の主にコミュニケーションの課題を解決する
ため、研修とフォローアップを提供しています。
中心が現場にあるソリューションということでしたので、
ちょっといじわるな質問をしてみました。

「問題の解決を売り物にしているなら、集合研修は無料にできますか?」
答えは、”そうしたいが、今スグには難しい。”
ってな回答でした。
”じゃー何に責任もってんの?”ですよね

「一番最近の案件でやった研修のオブジェクティブは何ですか?」
答えは、”コミュニケーションの課題、リーダーの育成力の問題です”
ってな回答でした。
”それって現場の課題の目的でなく、手段ですよね。”
現場の課題って
 ・不備率が増えて設計・製造のやり直しコストが何億もある。
 ・労災が急激に増えて最近は落下事故が起きた。
 ・1年で3割やめてしまう若者をどうやって早期に育成するの。
 ・情報漏洩でガタガタだ。どうやってコンプライアンスを根付けるか。
ってやつですよね。

たまたま昨日は午前にも教育ベンダーと話し合ったときも、
”研修を売っちゃってんだよね。”
”それは、人材育成という仕事やってないよね”
ってな話をしていたばかりでした。

そうなんです。研修っていう業界は、ちゃんとなりたっているんです。
やりっぱなしの研修とちょっとしたフォローアップくらいで。

中心点は、現場ですよ。OJTの再構築ですよ。
ようは現場の育成の力の再生なんですよ。

手段といして研修を使う場合もあるし、そうでない場合もあります。
研修の改善の話の前に、現場の課題に実務的な作業も
おりていかなくてはいけません。

自ずと研修ってものに課金できなくなりますから。。

全国の教育ベンダーに究極の質問をしてみましょう。
「あなたの仕事の納品物は何ですか?」
6ヶ月後、1年後の行動変容データでなかったら、
そのベンダーは研修屋です。
運良くそうであったら、こんな質問をしてみましょう。
「では、今そのデータのコミットメントを示して下さい」
そこで、んーって顔色を変えたら、
口だけの現場主義者です。
運良く答えてきたら、こんな質問をしてみましょう。
「では、そのデータの品質保証の根拠を示して下さい」

どうでしょうか?究極の質問に答えれるベンダーは何社あると
思いますか。たぶん0です。それが今の企業に取り巻く教育業界
ってやつの正体です。
ぞくーって寒さを感じるのは私だけではないでしょう。
いつも現場にいる人であれば。。。

さあ、i-villageにいきますね。
では今日も元気に「いってらっしゃーい」