2007/06/19 (火)

2007/06/19 (火)

稟議の仕組み

晴れ 気温25度 湿度46% 7時50分撮影 M7882(↓)
070616.JPG
おはようございます。今日はとってもいい天気で、これは見えるかな!ってベランダに出たん
ですが、残念ながら、かすんで富士山は見えません。ぐぐー。

さて
 今日は午前中は、i-villageで開発ミーティング、午後はとある大学の授業に参加したあと、
 会社に戻り、とある企業の研修改善のコンサルティングを行います。

稟議の仕組みと自発的な行動との関係について話したいと思います。

Netmanでは、いつでも稟議・提案を起こせるようになっています。その仕組みが
スタンダップの最後に私が参加したとき、
 「金クレー」
って手を上げて、その内容を説明するって方法です。
命名は少し言葉が汚いですが、直感的な感性のために、わかりやすくそう命名しました。
(最近では別にスタンダップのときでなくても、いつでもOK。TELでもOKとしています)

対お客様への対応のための資金でもよし、自分の仕事の生産性を増すための投資でもよし
ビジネスを成長させるための投資でもよし、なんでもよいになっています。
しかも制限なしで。

一方で、経理管理のために
 「○○購入申請書」
なるものがあり、それに記述して、稟議を起こす仕組みも同時にあります。
会社ですから、面倒ですが、しょうがないですね。誰が何に金を使ったか明確にしなければ、
監査が通らないですからね。。

この2つの仕組みの順番の1人1人の捉え方や感じ方と運用によって、稟議が、全然動かない
ときと、バンバン上がってくるときがあるのです。

なぜだかわかりますか?
資金を使ってコレコレをやろう!って思いつくのは瞬間的なことです。
あっこの仕事はこうしたらもっといいんじゃないか。ってことは、ハっと気づきます。
もちろん仕事をやりっぱなしにしていないで、キチンとPDCAを回していることが
前提ですが、それでも次の一手のアイデアというのは、ハッと気づくことが多いです。

(大企業のように何週間もかけて、データを分析して、考察したレポートを作り
 それを、会議にかけて、多くのレビューを受け、なんとか予算を通し。。。
 なんてことやってたら、小さな会社は、スグにやられてしまいます。。。汗;)

だから、その気づいた瞬間に「金クレー」をやっちゃったほうがいいんです。
普段からいろんな人と話し、自分の頭で深く考えていれば、瞬間的でもキチンと説明できるものです。

私のほうも、その瞬間的な発表を聞いて、瞬間的に判断するわけですから、楽しいながらも
緊張感がありますね。
私が費用対効果を考え決断しているかといったら、残念ながらすべてがそうではなりません。
その人のやる気や情熱を感じることができれば、”よっしゃーっ”てOKにしているでしょうね(笑)

ビジネスの投資の稟議であっても、実は、その人に対する投資と捉えていますんで。。

手を上げて「金クレー」をやって、即OKになったら、そこで稟議は通っているんですから、
「○○購入申請書」はあとから、書けばいいのです。


逆に、「○○購入申請書」を書いて、稟議を起こす。って順番と捉えたらどうでしょう。
突然、頭が固まります。行動が起きなくなります。
おそらく、リスク、費用対効果など、ロジカルに説明する必要がでてきて、さっき話した大企業
のような動きになってくるからです。
突然、その人から挑戦という文字はなくなり、仕事として、まじめーな世界になってきます。
その瞬間に、その投資は楽しいものでなくなり、人は動かなくなります。
その塊が、指示待ち型のダウンロード組織でしょうか。

この前2年目の社員に、
 先に「○○購入申請書」その後、「金クレー」だったらどう思う?
って聞きました。

即座に、『やりにくくなる。』って答えていました。
当たり前ですね。

ベンチャー企業の生命線のスピードとアイデアを実行するためには、
どんどん提案して稟議をあげていくクセをつけなきゃならないのに、
ビビっちゃったら、何もできないですもんね。

どうでしょう。

みなさんの会社の稟議の仕組みはどうですか?

さあ
 そろそろ時間になりました。東京では出勤が始まったころでしょう
 では今日も元気に「いってらっしゃーい」